同じ阿呆なら泥と炎のニシノ説

軽挙妄動のワタシが世の中の出来事や身の回りの出来事に対する喜怒哀楽異論反論正論暴論をぐだぐだ語り続けて5000回超

玄倉川事故から20年で思う川の事故の共通点

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 神奈川県の玄倉川で増水した濁流に18人が流されていった。この光景を目撃した毎日新聞小田原支局長の澤さんが8月19日付の県版で回想している。それによると――。

 全員が流される瞬間の光景を澤さんはこう記す。

《その瞬間。抱き上げていた赤ちゃんを岸に向かって放り投げるのが見えた。東京からキャンプに来ていた高校生の親子が、立っているのも難しい濁流に入り、お互いの体を支え合うようにして、赤ちゃんを救い出した。私の横で川の中には行っていく親子に向かって「やめて、やめて、やめて」という女性の金切り声を今でも思い出すことができる。
 助け上げられたのは1歳の男の子だった》

 あの現場に勇敢な親子がいて、果敢な行動をして命を救ったことは知らなかった。立派な親子が世の中にはいるのだなぁ。こういう素晴らしい行動をした人を讃え続けていいのではないか。高速道路での幅寄せや嫌がらせの報道に暗澹としていただけに、何だか少しほっとする。

 流される直前に澤さんが撮った現場の写真は『スポーツニッポン』の1面すべてを使ってどかーんと掲載された。澤さんにとっても忘れがたい取材現場だろう。

 澤さんは私の福島時代の先輩である。1989(平成元)年8月に起きた大倉川氾濫事故をともに取材したのだが、河川の事故には共通点がある。澤さんは端的に挙げている。

《「急変する山の天気」と「増水した川の恐ろしさ」》

 あらためて広く知らしめたい。


 

毎日新聞社救済案?

 希望者を募るのはまどろっこしいので、50歳以上は全員解雇していいんじゃないか。解雇なら翌月から失業保険が出るし。どうしても残りたい人は賃金を半額くらいにする。でもって49歳以下は賃金を3割くらいカットする。

 東京本社も大阪本社も名古屋本社も今のビルから出て、その辺の雑居ビルに移る。空いたスペースは賃貸に出す。

 毎日新聞社の賃金は世の中の大半を占める中小零細企業の社員に比べるとまだまだ圧倒的に高い。今回の退職金だって「どんだけー!」というくらい多い。これでは世の中の一般市民の気持ちなど分からない。

 手っ取り早く中小零細企業並みの待遇に落とすことで、記者は大事なことに目覚める。記事が確実に変わる。その結果読者が増える……かどうかは分からないが、毎日の記事に対する共感が広がるのは間違いない。底辺層の苦しみを自分たちも感じれば、企画も記事も取材先も質問も変わる。

 もちろん経営陣も執行役員も終わり。特にホールディングス会長の責任は重い。いつまで居座っているんだか。あとは若いのに任せるほうがいい。

 行き過ぎて人手不足が深刻化したらOBに声をかければいい。月額25万円税込みで記者に戻ってくださいと。金儲けを考えずにやってきた職業人の強みはここにある。金ではなく意義で動く人が一定数いる。その人数は恐らく朝日や読売より多いだろう。薄給(と言っても世間相場に比べたらどれだけ多いことか)に慣れているのが毎日の強みである。

自分に酔ってる小泉進次郎の頭の中は

 小泉進次郎が官邸で会見をした際の内容に私は違和感を抱いた。鎧を着て寝ているとか何とか。小泉進次郎を演じているとか何とか。でも、クリちゃんと一緒にいたら素を出せるとか何とか。どこまで自己陶酔しているんだ?

 単なるおのろけとして「はいはいごちそうさま」と無視してもいいのだが、40近くにもなって幼稚なことを言う奴だなぁと私は引っかかった。さらに推測すると、中身がないから鎧を着なければならないのではないかと勘ぐる。これは詐欺師が外見をばっちり決めるのに似ている。

 鎧で隠しているのは中身のなさと自信のなさゆえではないか。そのくせ周到に官邸で結婚会見を目論む幼稚さよ。鎧の下からパンツが見えた。

 外見ばかり気にする男だとしたら頭の中は十中八九空っぽだろう。

ゴキブリが2夜続けて出てきたので

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 夜中に目が覚めた。何か私のすぐ近くでカサコソ音がする。よく調べてみたら、足元に無造作に置いてあった大きな大きなビニール袋の谷間から這い上がろうとしているゴキブリではないか。滑って這い上がれないのである。何でそんなところに落ちたんだよというツッコミより、私の間近にゴキブリが出ていることに驚愕した。

 翌日夜、壁を歩いてこっちに来るゴキブリを見つけた。「掃除しなくても死ぬことはない」を合言葉にしてきた私だが、ゴキブリ屋敷になりつつあるのではないか。

 蜘蛛やヤモリよりはずっとマシだし、徳島の実家で暮らしていた高校生のころは夜中に台所の電気をつけたら必ず1匹や2匹はいたもので、しかし、だからといって放置しておくのも何だし。もしかして、寝ている私の顔の上を歩いているのではないかと想像するとけたくそ悪い(けたくそって何だ?)。

 というわけで、近くのスギ薬局で買ってきた。わずか75平米の部屋だが、ブラックキャップは15個、ごきぶりホイホイは9個、あっちこっちに置いた。ゴキブリに負けるものか。

読む本の幅を広げるために池澤夏樹さん編集の世界文学全集と日本文学全集と、さらには集英社の「冒険の森へ 傑作小説大全」を

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 死ぬまでに読み終えることができるかどうか自信がないので1冊ずつ買うことにした。池澤夏樹さん編集の『世界文学全集』(全30巻)と『日本文学全集』(全30巻)、それから集英社の『冒険の森へ 傑作小説大全』(全20巻)である。

 いずれも1巻から順番に買っていく。計80冊になるので、1年に10冊読むことができるとすれば8年くらいか。8年で読み終えることができるなら63歳くらいに読み終わっていることになる。遅くとも65歳という目処が立つ。まだ生きているかもしれないな。さっそく3冊同時に読み始める。

 舎弟3人のうちの1人が文学好きなので、私が死んだら喜んで全部かっさらっていくだろう。


 

 

 

次は漱石

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 車谷長吉さんの全集を読み終え、再読しつつ、次は夏目漱石だろうということで、岩波文庫の漱石作品集(全27冊)を大人買いした。

 小学生のころ子供向けの漱石小説を何冊か読んだし、高校時代だか大学時代だかにも読んだけれど、人生経験のない若莫迦者の私が漱石を理解できたわけがない。ということで、恐らく人生最後に漱石を読む機会である。

 さっそく読み始めた『吾輩は猫である』、最初の数十ページですでに圧倒された。こりゃすごいわいなと私が言うまでもないのだが。大人かららこそ見えてくるものがあるとあらためて思う。

 全巻読み終えることができるのか、寿命との競争であるかもなぁ。 


 

自宅で軽い熱中症になってしもた

 まさか健康ヲタクのこの私が、まさか自宅で、まさか熱中症になるとは思ってもいなかった。

 夕方眠気が来たので冷房と扇風機を止めて窓を開け、30分ほど寝た。起きてから、普通のカーテンから遮光カーテンへの取り替えを30分くらいしているときのことだ。

 ふと気づくと後頭部が汗まみれになっていて、何だか力が入らない。軽い吐き気も。

 ん? もしかして熱中症? まじ?

 椅子に座り、慌てて冷房をつけ、扇風機を回し、アクエリアスゼロを飲み、たまたま置いてあったアイスクリームを食べているうちに症状は引いていった。

 手足のしびれや全身のけいれん、嘔吐、そして意識消失と熱中症死の坂道を転げ落ちる前に気づいて助かった。

 一人暮らしの人は要注意。

 いやしかし、何が問題だったのか。振り返ると、昼ごろから水分を摂っていなかった。水を適度に飲んでいるつもりが、どういうわけかこの日に限って午後から全く飲んでいなかった。そこに空調を止めたことが軽い熱中症を招くことになったのではないか。

 いろいろな条件が重なったとはいえ、私が熱中症だなんて健康ヲタクの名が廃る。体調が戻ったあと、いつも以上によくランニングして汗を流し、セブンイレブンでマーボ豆腐とレバニラ炒めを買って食べた。これで完全に制圧した、つもり。たぶん。


 

相変わらず何が言いたいのか分からない毎日新聞社の広告

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 宣伝が下手くそだなぁと昔から思ってきた毎日新聞社の広告である。東西線大手町駅で見つけた。

 これでイメージが上がる? 部数が増える? 

 んなわけなかろう。では一体何のために金をかけてこんな広告をつくっているのだろうか。「自己満足デス」と言われたらナットクするけれど、自社内での撮影って安易すぎないか?

 宣伝には2種類ある。1つは業界全体のイメージアップに資する内容。もう1つは自社の特性を強調して経営の数字上何らかの効果をもたらす内容。毎日新聞社が従来やってきたのは前者だったことに当事者が気づいていないのか、強調できる自社の特性がないのか。

 宮迫博之さんに出演してもらうのはどうだろう。記者の役で、取材相手にぐっと手を伸ばして「毎日新聞はテープ回してます」と言わせるとか。

 ビートたけしさんに出演してもらって、「部数減る一方で、もうおしめえだって話じゃねえか。まぁ新聞の1つや2つつぶれてもオイラには何の関係もねえけどな。まぁでも、新聞の中ではマシなほうだと思うよ」と言わせる自虐CMのほうがインパクトはある。

 池乃メダカさんに出てもらったら、「毎日新聞に言いたいこと? そうやな。背が高くなる薬を開発してくれ」とか。

 真面目なところでは池澤夏樹さんに出てもらう。本紙を広げ、「日曜の読書面、丸谷才一さんから受け継いだ私が隅々まで目配せしています」と。少なくとも本好きには響く。

 あるいはいま宣伝に出ている空手女子に編集局に乗り込ませてはどうだろう。「特ダネがない! やり直し!」「読者は待ってるのよ!」などと叫ばせ、社長や主筆、編集局長らを殴り蹴る。社長以下土下座して「あしたの紙面を待っててください。印刷まであと2時間あるので何とか頑張ります」。ウケると思うけど、自虐だなぁ。

 

食うぞ福島の米!

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 福島の米を買った。健康ヲタクなのでもちろん玄米である。

 先日行ったふくしま館(東京の日本橋と神田の間にある)で見つけて、ピンと来た。ピンと来るのが遅すぎるのだが、それはさておき。

 3年半過ごした福島に何もできない私がかろうじてできることがあるとするとこの程度なのだが、何もしないよりはいいだろう。福島駅前の沖縄料理店パイナップルハウスに毎週食べに行くわけにはいかないもんね。

 玄米を炊いて、お椀で小分けにしてラップして、熱が取れたら冷凍庫に。食べる時はレンジでチンするだけ。玄米なので栄養価は高い。

 というわけで、食うぞ福島の米。

あの三朝庵が

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 カツ丼発祥の地と言われ、地元のランドマークでもあった三朝庵が閉店したのは1年前だったか。新聞記事によると後継者が再起を期すようなことを述べていたので、どうなることかと興味を持っていた。

 それが何とこうなった。

 数十メートルくらい離れたところにあったファミリーマートが移転してきたのである。

 この場所、確かにコンビニのほうが商売になる。私としてはスターバックスコーヒーや名古屋発のチェーン喫茶店(名前が出て来ない)でもよかったのだが。

 この界隈、歯医者も多いがコンビニも戦国時代だ。

 もはや「大隈家御用達」の看板は使えないなぁ。

日給27万円?!

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 ほんまかいな。打ち間違いだと思うけれど、ほんまだったらどうしよう。

 応募が殺到しただろうなぁ。

いま大阪ではやっている吉本興業ネタ

 大阪から来た保険営業マンが教えてくれた。お客さんなどに会ったら、こう言うそうだ。

「テープとってないやろな」

 さっそく自家薬籠中の物にして笑いを取っているのだった。おもろいなぁ。

 大阪府内で2回計5年くらい暮らした私の体を流れる血の11分の1は大阪の血なのである。……って、えらい薄いな。

『コルシア書店の仲間たち』を贈られて


 評判のいいこの本がずっと気になっていたが、買わなかった。目の前の本を読むので精一杯だったからである。ところが、運命の出逢いというのはあるもので、『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)を贈られた。

 小説だと思っていたが、実際はノンフクションのエッセイである。ある時代に、ある場所に、ある理想を抱いた人たちが集まり散じた。須賀さんはそういう人たちの生きた証を一人ひとり両手ですくいあげ、刻みたかったのではないか。

 読みながら私は『週刊金曜日』時代を重ね、あとがきの最終段落が途方もなく染みた。

 行き来し、飯を食い、話をして、お互いに相手に深く踏み込む。そういう人間関係に恵まれれば、さらに望むものなどあるだろうか。

吉本興業社長の会見で大事なのはここでしょう

 大学4年のとき、就職先として浮かんだのは朝日新聞社と吉本興業だった。親に伝えたもんね。朝日受験の勉強に追われて吉本興業を受けるのをすっかり忘れてしまったが、思えば小学生のころから親近感を持っていた。入社していたらお笑い芸人のマネジメントをしているうちに「ワシも芸人になる。新喜劇に出たい」と芸人修行に走った可能性がある。

 さて、そんな吉本興業の社長の会見での最重要点は、宮迫さんらから実はお金を受け取っていたと白状されて「現場も含めて我々がパニックになった」という発言だろう。なぜパニックになったかということコンプライアンスに引っかかるからである。何か国の事業を引き受けているようだから、最悪それが打ち切られたり違約金を求められたり、銀行との取引停止になったりするのではないかと経営陣がパニックになった、と私は見る。

 よく言えば吉本興業の存亡に関わる事態であり、悪く言えば経営陣の保身である。しかしさすがに本音すぎたのか社長は会見でそこまでは明かせなかった、というのが私の解釈である。

 

闇営業問題の会見を見て思う2つのこと

 闇営業問題で涙の会見となった宮迫博之さんと田村亮さん。問題点を2つに分ける必要がある。

 まず、嘘の上塗りをしたこと。もう1つは吉本興業社長が記者会見を妨害したこと。この2つを分けて見なければ、滅茶苦茶になる。

 まず、宮迫さんらの嘘の上塗り(口裏合わせの指示なども含めて)はどれだけ泣いても残念ながら悪質と言わざるを得ない。不本意だろうが、吉本興業が解雇相当の処分を科したのは当然と言うほかない。仕方ない。

 テレビで見た限りだが、宮迫さんは自分がしたことの重大性を分かっていないのではないか。泣いて済む問題ではない。

 次の吉本興業社長の件は何か意図があったのかどうか本人の会見を待つことになる。

これがうまかったセブンイレブン沖縄出店記念

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 セブンイレブンが沖縄出店記念の弁当などを本土で売り出した。沖縄県民歴4年少々で沖縄料理が大好きな私が3種類食べてみての結論は。

 ゴーヤチャンプルーは味つけが今ひとつ違う。なお、地元では「ゴーヤ」ではなく「ゴーヤー」と言う。セブンの「ゴーヤチャンプルー」は沖縄の本来の「ゴーヤーチャンプルー」とは別ものということかもしれないな。「ゴーヤ」は沖縄県産ではなさそうだし。

 沖縄県産もずくのつるりんサラダ。これは微妙だった。沖縄県産のもずくが商品としてすでにあるので、それを食べるほうがいい。

 豚角煮チャーハン。これは私の口に合った。また買うとしたらこれ。


東京・品川でコケる

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 写真手前の排水口の蓋の上で靴が滑り、両手両肩に荷物を抱えていたため態勢を維持することができず、そのまま前につんのめって……。完全にコケた。

 周囲は初老の男が転んだと見ただろう。その通りではあるのだが、排水口の金属が雨で濡れていたので滑ったのだと声を大にして主張したい。しかし、起き上がったら、それまで私を見ていた人たちがすかさず目をそらすことよ。痛々しい光景だったのだろう。なーんも見てないからねーということだろう。気を使ってくれてありがとう。

 5年くらい前には有楽町駅近くで前に転び、15年くらい前には渋谷の地下街で滑って尻もちをつき、いや、もう、私の人生そのものだ。


 

あほ毎日新聞

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 7月10日付『毎日新聞』朝刊(東京本社版)社会面(14新版)とほとんど同じ記事が夕刊(3☆版)に。

 夕刊ではジャニーズ事務所のどうでもいいコメントと所属タレントのコメントを追加してあったが、基本情報約70行は朝刊そのまま。D夕刊を見ると芸能界の反応をまとめた記事に差し替えられている。

 校閲の見落としだろうが、何をやってんだか。最終版だけが商品ではないんだぞ。

 未成年少年愛という性癖に触れず、大本営発表のような糞にもならない記事を載せる『毎日新聞』は200人の早期退職募集でみんな浮ついて仕事にならないのかもしれないな。

55歳を四捨五入すると70歳説

 55歳くらいになると足腰が弱る人や病気になる人が増えてくる。私は自宅の床に置いた本の山に足を取られて何度か家具などに突っ込みそうになった。家具が迫る様子がスローモーションで見えるのが面白いのだが、怪我をしたら面白いでは済まない。体調や健康が狂うことも増えてきたと感じる。「今までこんなことなかったのになー」と思うことが明らかに増えている。

 私だけではない。自宅でたたらを踏んで腰を痛めた小磯。老眼で文字が読めなくなった近藤。55歳はもはや全く若くない。

 70歳の人に言わせると「全然違いますよ」ということになるのだが、いやいや、健康管理やコケそうになった経験などの話が合うのだ。例えば70歳の女性から「ここは危ないからゆっくりゆっくりと、などと自分に声をかけてます。自宅なのにね」などの話を聞くと、私は「なるほどそうやればいいのか」と思って、さっそく取り入れ、「はい気をつけて気をつけて」と自分に声をかけている。55歳と70歳の差はないのである。いやむしろ70歳の人の話がすぐに役に立つ。

 というわけで、私は唱えている。「55歳は四捨五入したら70歳」であると。危機意識を持つことで一挙手一投足が変わってくる。

全集を読む前に読んだ『池澤夏樹、文学全集を編む』



 池澤夏樹さんが目配りした文学全集なら読んでみたい。というわけで、その前に予告編のような本書『池澤夏樹、文学全集を編む』(河出書房新社)を読んだ。

 世界文学全集は第2次世界大戦以降の文学を集め、そのコンセプトが「移民・移動」「フェミニズム」「ポストコロニアリズム」だそうで、目からうろこの感がある。日本文学全集は古事記から始まり、希代の小説家が現代語に意を尽くして訳したそうで、その理由を読んで腑に落ちた。

 石牟礼道子さんとの対談が収録されていて、石牟礼さんが間違って共産党に入って除名された経緯を語ったところが格別面白い。特に「阿呆ばっかりだなって、わたくしもさすがに思いました」は石牟礼さんのあの声と表情がリアルに想像できて笑えた。

 世界文学全集30巻に日本文学全集30巻の計60巻。今から読み始めないと、生きているうちに読み終えることができなさそう(汗)。


 

ペイペイ初体験で思う現金の重要性

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 初体験はドキドキするものである。失敗して恥ずかしい思いをしたくない。できれば手取り足取り教えてほしい。リードしてほしい。うふん。

 というわけで、お世話になっている広島の株式会社ライブの皆さんにペイペイの使い方を教わって、広島中央郵便局の前のセブンイレブンでアイスコーヒーと沖縄のお菓子ちんすこうを無事に買うことができた。ペイペイ。う、かわゆい。しかも便利。

 偶然NHKラジオの『実践ビジネス英語』7月号テキストがキャッシュレス社会をビニエットにしていて、
・米国人の25パーセントが現金を全く持ち歩いていない
・飲食店のような店では、お金を数える時間が減り、盗難リスクも減り、現金輸送車の費用がなくなり、強盗の心配もない 
・しかしチップを現金で払う場合に困る
・現金ベースで非合法犯罪が行われているので将来はその対策にもなる
・特に紙幣は不潔。病原菌を感染させかねない
・スウェーデンはキャッシュレス社会がもっと普及している 
 というような内容だった。

 盗難や強盗の心配をするのは米国らしい。お金が汚いという話は、銀行員だった父が昔「お金は汚いけん、そんなに触るな」と言っていたのと合う。特に紙幣は病原菌などを広める媒介になるようだ。

 では日本では現金は不要か、となると、ちょっと違う。ペイペイなどを使いながら、現金はしっかり持っておくべきだろう。特に大震災や富士山噴火で被災しそうな地域の人は。

 電気が止まったらペイペイで買い物できない。クレジットカード決済も止まるだろう。そんなときに強いのは現金である。

 神奈川在住の次女に先日指示したのは「富士山が噴火したら、タクシーで北を目指せ。火砕流は新幹線並みの早さで来るし、火山灰が来たら交通麻痺。福島のパイナップルハウスならタクシー代程度なら貸してくれる。あるいは長男長女が住む北海道まで行ってお金を払ってもらってもいい。でも、できれば5万10万持っておけ。ワシは持ってないけど」だった。

 お金がある人は被災地を脱出することができる。そのときに役立つのは依然として現金なのである。被災する可能性が高い日本で現金は欠かせない。

寝冷えから風邪に

 健康ヲタクの私にしては手抜かりである。

 先日ちょっと暑かったので畳の上で2晩続けて寝た。体を冷やしてしまって風邪に(汗)。

 真夏の間私は畳の上で寝る。寝ござを敷くくらいなら畳の上に直接寝ればいいと気づいて以来20年くらいそうしている。冷房はかけない。

 汗をたっぷりかいて過ごす夏の夜は私の健康を守ってくれた。ああ、それなのにそれなのに。

 畳の上で寝るのが今回は早すぎた。

 この時期の風邪は治りにくいと言われている。あちらこちらで冷房が効いていて、体を冷やされてしまうのが一因だ。数日前は鼻水が止まらなかった。

 去年まではこの時期に風邪を引いている人を見て「健康管理がなってない。阿呆やなぁ」と笑っていたのだが、人を笑わば穴二つ。

平塚七夕祭りで思うあれこれ

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 30年ほど市民をやっているがしょせんはよそ者、七夕祭りに何の魅力も感じない。実際はテキヤ祭りで市民不在。戦後復興で始まった祭りの限界である。阿波踊りがどれほどありがたい行事であるかと毎年この七夕祭りを見るたびにしみじみ。

 大混雑する駅周辺を歩きながら京都や鎌倉の住民に思いを馳せる。平塚は年に数日の我慢で済むが、観光地はこれが毎日のべつ幕なし。観光客相手の商売をしているならまだしも、単なる住民は諦めか引っ越しかの選択肢の前でうろうろするしかなさそうで、お悔やみ申し上げる。

 今回目についたのが避難所への誘導看板である。大地震が来たとき平塚に不案内な人が駅前にとどまらないようにするのだろう。それはいい。しかし誘導先の公園の海抜はゼロメートルに近いのではないか。市が作った津波地図ではこの公園は被害に遭わないことになっているが、私は信じていない。津波が数十センチ来たら大勢が流されてゆく。あーれー。

 駅周辺は高さのあるビルがあるから本来はそこに逃げ込むべきである。


 

南海トラフ巨大地震の前に80歳の母は

 徳島にいる母と電話で話をした。

母「南海トラフ地震が来ると言われよるけんどな」

私「家、古いよなぁ」

母「屋根瓦、重いけんなぁ」

私「津波も心配じゃ」

母「避難先に指定されとる附属中学まで果たして行けるだろか」

私「マンションに引っ越す?」

母「いつどこで地震に遭うか分からんでえなぁ」

私「確かに」

母「大地震が来る前に死のうとお父ちゃんと言いよんよ」

私「南海トラフ巨大地震は2020年から2030年の間に来るって」

母「あらあら。死ぬの間に合わんな」

心筋梗塞のアレ

 健康ヲタクの私が奇妙な症状を手に入れてしまったのでクリニックへ。医者が開口一番こう言うた。

「大きな病院に行きますか?」

「いえ、ここでお願いします」

 簡単な検査結果が出たこの日午後、医者の指示通りクリニックに電話して結果を聞いた。

「CPが少し高い。筋肉を酷使したとかコレステロールの薬を飲んでいるとか?」

「いえ全然。週に2〜3回ランニングしてますけど」

「うーん。何だろう。何か思い当たるものない?」

「ぜんっぜん」

「これ、心筋梗塞のアレなんだよね」

 う。痛そう(←そこ?)。国仲涼子ちゃんと川口春奈ちゃん、この2人と恋仲になるまでは死ねない(←そこ?)。

ジャニー喜多川というと村西とおる監督が

 ジャニー喜多川さんの報道に違和感があるのは、村西とおる監督のメルマガを読んでいるからだ。かないきわどい性癖をタレントの実名入りで何度も暴露してきた。さすがの私でもちょっとドン引きしたほどだし、例えば郷ひろみを見る目がすっかり変わってしまった。

 詳しくは監督のメルマガに譲るが、敢えて言えばそういう突出した“個性”はタレント発掘の才能と表裏一体だったとも言えるわけで、何が幸いするか分からない。

 そういうことを知っているのに全く触れないワイドショーは自ら限界をさらしたわけで、もともと何の期待もしていないけれど、まぁいいや。

 というわけでジャニー喜多川という名前を見聞きするたびに村西とおる監督が暴露した性癖が私の頭に浮かぶ。

 火を踏む村西とおる監督、私は大好き。

名著『昭和史全記録』のあとの駄作『平成史全記録』

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『昭和史全記録』(毎日新聞社)は重宝した。事実を詳細に網羅しており、なおかつ編集が上手だった。私は原稿を書くときの確認などに使ったほか、ぱらぱらと読んでも面白かった。昭和という時代をいろいろな角度から掴み上げようとした名著である。

 というわけで、続編『平成史全記録』に期待した。期待した私が阿呆だった。

 いくつか挙げておこう。

(1)索引がない。資料本としてあり得ない失態だ

(2)出来事の網羅性が低い

(3)出来事の記述が素っ気ない

(4)どうでもいいコラムを多用しての水増し。この手の本はコラムを読むために買うのではない。事実を確認するために当たる本なのである

 毎日新聞社には『昭和史全記録』という名著があるのに、なぜこれを踏襲しなかったのか。紙質も悪い。出版までに十分な時間があったにもかかわらず、こんな駄作しか出版できなかったことに呆れる。

 昭和の63年余をまとめた『昭和史全記録』が1万2000円。平成の30年余をまとめた『平成史全記録』なら6000円でいいのに、3200円だって。

 読者を舐めているのか。編集者が莫迦なのか。手抜きなのか。予算がなかったのか。やる気もなかったのか。

 あーあと言うほかない。『平成史全記録』で例えばシャープや三洋電機、カルロスゴーンについて調べたい思った私はどうすればいいんだ? 1ページずつめくれってか?

 令和決定の号外を縮小して挟み込むくらいの知恵さえなく、『昭和史全記録』から何も受け継いでいない。毎日新聞社のDNAである継続性のなさ出たとこ勝負がそのまま反映されてしまった。

 数十年に1回しか出版する機会がない、しかもあとあと使い続けられる資料本だという自覚のない人たちがつくったんだろうなぁ。


世界報道写真展で思う子供と写真

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 有名な写真が大賞だった。撮影された場所は最前線の1つだろうが、危険が伴わない。しかし伝わってくるものがある。

 敢えてまた斜めの目で言うのだが、演技の世界では子供と動物にはかなわないと言われる。写真もそういうことなのではないか。そういえば、2002年中国・瀋陽の日本総領事館に逃げ込んだ(亡命した)北朝鮮国民母娘が、中国の武装警官に強引に連行された事件の映像と写真が世界中に衝撃を与えたのは、あの小さな女の子の泣きそうな表情の威力だった。

 子供の悲しい顔を見ると居ても立ってもいられなくなるのが人間なのだとしたら、そこに救いを感じる。

 それにしても、である。世界報道写真展なんて真面目な写真を誰が見に来るのだろうといつも不思議に思う。私が行ったのは雨天の日曜だったが意外にも大勢が見に来ていた。こういう写真展を見に来る人がいる限り世の中は捨てたものではないのだろう。

 大きな声では言わないが、世界報道写真展を見に来ていた女性の大半が理知的な美を備えていたのに驚いた。「どこ見てんのよ!」と叱られそうだが。

緊急連絡先は個人情報にあらず

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 マンションの住人が高齢化し、独り暮らしが増えてきた。わしもそうだ。腐ったらご近所に迷惑をかけてしまう。それだけは避けたい。

 救急車で運ばれる際聞かれるのが「家族の連絡先」と「本人の生年月日」だそうで、本人が独り暮らしで気を失っているとお手上げである。というわけで、希望者限定で緊急連絡先を集めはじめた。

 家族と一緒に住んでいても、妻が外出中に夫の具合が悪くなって救急車を呼ぶころには意識を失い、という事態がありうる。

 危機感を持った住人から緊急連絡先が思いのほか集まっている。中には親しくしている市内の友人の名前と携帯番号を記してきた人もいた。確かに家族に限る必要はない。

 こういうのをやると個人情報だの何だのと叫ぶ人がいるので、「個人情報でしょなどと四角四面に思い込んでいる人はご遠慮ください」と呼びかけ文書に記しておいた。私はひとこと多いが、最初に蹴散らしておかないと。

 末期がんで闘病していた独り暮らしの男性が救急車で運ばれた先で先日亡くなった。死は日常なのである。最低限の準備はしておきたい。

楽しいことは前倒し

 ジャニー喜多川87歳、石原裕次郎52歳、アドルフ・ヒトラー56歳。だからというわけではないが、最近私の頭の中にある惹句は「楽しいことは前倒し」。

 昔は「原稿より健康」が座右の銘だったが、そうは言っても現実味はなかった。若く元気だったから、原稿と健康が両立していたのである。

 しかし、50代の半ばくらいになると、「いずれ死ぬんだな」という実感がある。棺桶が見えてくるのである。寿命の手前に健康年齢という関門があるし。

 というわけで、楽しいことは前倒し。もちろん「楽しい」は人によって異なるので、自分の「楽しい」を追求すればいい。
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