駿台予備学校講師である化学の鎌田・橋爪、日本史の野島の名前を知らない受験生はもぐりである。それくらい有名な実力講師たちが今春から東進ハイスクールで講義をすることになった。

 受験生は大騒ぎをしている。そりゃそうだろう。予備校は学校名ではなく講師が命なのだから。

 それにしても駿台予備学校からは人材の流出が止まらない。最近の若手講師には組織への忠誠心が欠けるのかもしれないが、それ以上に駿台予備学校の人心掌握に問題がありそうだ。優秀な講師に格別の待遇をしていないとしか思えない。

 人は石垣、人は城。武田信玄の言葉を持ち出すまでもあるまい。人材流出はじわりじわりと経営面をむしばんでゆく。受験界随一の講師陣を誇った駿台予備学校は崩れてゆくのだろうか。