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 「師匠を持て」

 東京都議で医師の田代ひろしさんに昨年暮れお会いした時こう言われた。

 私がかつて勤務していた毎日新聞社を退社した理由を話したところ、「もったいないことをしたなぁ。どうしてそんな早まったことをしたんだ」と呆れながら忠告してくれたのが冒頭の言葉である。

 新聞記者が師匠だなんて、などと反発する気持ちにならなかったのは、私が40代になっていて、これまでにいろいろな経験をしてきたせいだろう。

 師匠は実在の人物でなくてもいい。私の青年期の師匠はテレビドラマ「太陽にほえろ!」のゴリさんや長さん、駿台予備学校の藤田修一師らだった。

 その後は朝日新聞記者の本多勝一さんだったが、30代のころ『週刊金曜日』編集部で一緒に仕事をした際にその言行不一致ぶりを間近に見て激しく幻滅した。師匠と思っていただけに、私のココロは死傷状態に陥ったのだった。

 このように期待を大きく裏切られることがあるけれど、それでも師匠は持っていたほうがいいと40代の私はつくづく思う。

 「師匠を持て」とはどこの教科書にも書かれていない。人生に重要なことは教科書に記されていないのである。