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 大学・短大生の日本語力が深刻な状態にあるそうな(今日付『毎日新聞』3面の「大学淘汰」)。その理由として学識者がこんなコメントをしている。

 <昔なら入学を許されなかった学力層が、少子化や進学率上昇でどんどん入学するようになった>

 このコメントには問題がある。低学力者が入学する大学は偏差値の低い大学であり、偏差値の高い大学の場合は基本的にこのコメントのような事態は生じていないことを無視しているのだ。

 新聞にはこの手の記述が多い。つまり、世の中には学力の高い人とそうでない人がいることや偏差値の高い大学と低い大学があることなど、都会の小学生でも認識しているような当たり前の事実から目を背け、大学生を十把一絡げにしてあたかも大学生全員が深刻な学力低下に陥っているかのような報道をしてしまう。

 ここに私はかえって差別意識を感じてしまう。

 走るのが速い人もいれば遅い人もいる。文字の上手な人もいれば下手な人もいる。金もうけのうまい人もいれば下手な人もいる。頭のいい人もいれば悪い人もいる。美女もいれば不細工な女性もいる。それだけのことである。

 個人個人に明確な差がある事実を認めることは差別でも区別でもない。

 そもそもこの記事に出てくる松本歯科大や関西国際大を私は知らない。偏差値で下をはう大学の学生を取り上げて大学生全般の学力低下を嘆くのはムチャクチャである。

 教育問題を語る時にこの厳然たる事実から逃げてしまうと何の解決にもならない。読者から「差別だ」と批判されるのが怖いのだろうか。それとも大学生を十把一絡げに扱うことが平等だと思っているのだろうか。無意味な平等観にいつまでしがみつくのだろう。