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 「も」の使い方で日本語の表現力のレベルがおおよそ分かると以前指摘した。その具体例をひとつ挙げておく。

 流行作家の顔を持つ山川海男さんにはファン多い。

 「ファン多い」ということは、その前に「Aが多い」が暗黙の条件になる。つまり、

 山川海男さんにはA多く、ファン多い。

 という一文の「Aが多く、」が省略されて、最初の文になるのである。ところが、現実にはAに該当する言葉を書き手が全く考えていない場合が大半だ。

 「ファンも多い」という前提として「ファンでない人も多い」という事実が導きうる。そうなるとこんな文が出てくる。

 山川海男さんにはファンでない人が多いけれど、ファン多い。

 多いのはファンでない人なのかファンなのか、いったいどっちだ。脳が混乱する。

 以上から、安易に「も」用いてはいけないということである。ね。気になるでしょ。「も」のほかに用いてはいけないのは何なんだ、と。