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 かつて毎日新聞社にいた時、上司や先輩は部下や後輩を「君」づけするか呼び捨てにするのが当たり前だった。移籍した『週刊金曜日』の会社でも「君」づけで呼ぶ上司はいたものの、「さん」づけが大勢を占めた。

 初代社長兼編集長も2代目の本多勝一さんも、そして社員から敬意を集めていたリベラルなデスクたちも「さん」づけだった。私を敵視し嫌悪していた本多氏でさえ「西野さん」と呼んだ。敵を「さん」づけするのが悔しいのか、ぞんざいに私を扱ってみせようということか、たまに「西野さん」と呼び、私を微苦笑させたものである。それでも「さん」は外さなかったのだから偉い。

 日本国憲法の平等主義を持ち出すまでもなく、人間は対等な存在である。だとすれば年齢が上でも下でも「さん」づけで呼ぶのが一番妥当だ。

 以来私は「さん」づけを基本にしている。毎日新聞時代の後輩にはつい習慣で「君」づけをしてしまったことがあるけれど、見事(←自分で言うな)克服した。

 呼び方ひとつで日本国憲法の理念を大切にしているかどうかが分かる。とはいえ交際中の異性に「さん」づけするのはよそよそしい。異性に呼びかける際は日本国憲法の理念はひとまず棚上げしたほうがよさそうだ。