徳島市立高の2年1組で一緒に学んだ(?)浜野さんを職場に訪ねた。彼女は徳島市内で公立高の教師をしている。

 予告なしに訪ねた私の顔を見るやいなや大きな声でこう言う。

「誰かと思たらニシノ君でぇだぁ。市高の寄付金集めかと思たわ。どしたん突然? えらいえっとぶりやなぁ」

 実は私は「ニシノ君」と呼ばれると非常にうれしい。そもそも「君」づけで呼んでくれる女性は貴重である。私は古里を離れて暮らしているので「ニシノ君」と呼んでくれる女性が近くにほとんどいない。元読売新聞記者の岩田さんと東京・世田谷在住の女優・坂尾さんくらいだ。

 だから、「ニシノ君」と呼ばれることにずーーーーっと憧れてきた。セイシュンの香りがするではないか。セイシュンのキラメキを「君」に感じ取るのである。

 セイシュンから遠ざかっている証拠だろう。