<大塚製薬グループの礎を築いた大塚正(まさ)士(ひと)さんの語録の一つに「男の約束は法律に優先する」がある。時代がかった言い回しだが、明快だ。約束を果たすことで、自分の信用を世間の人たちに植え付けていくことの大切さを訴えている。それが事業を大きくする源だと>
<経営者なら、約束を守ることがビジネスの要(よう)諦(てい)であることを実感している。約束を守れなかったときの苦い思い出は誰もが持っているはずだ。「約束は破られるためにある」などと言い逃れをすれば、手痛いしっぺ返しが待っている>=5月15日付『徳島新聞』1面コラム「鳴潮」から。

 私の経験では、約束をいとも簡単に破るか軽視する人の職業に新聞記者がある。友人に聞いても、「人に頼み事ばかりして自分からは何も返さない、つまり、ギブアンドテイクのテイクばかりだ」という感想が戻ってきた。

 少し耳が痛かったりする私だが、今ではきれいさっぱり足を洗って実業の世界で生きているから、「男の約束は法律に優先する」を石に刻んで実行しなければとあらためて思う。

 実行しなければ、記者と同じで笑われる。