大阪大の女子学生が付きあっていた男子学生を振る際こう言った。

「器が小さい」

 ピンポイント攻撃である。この男はしばらく立ち直れないだろう。立ち直ったとしても、死ぬまで「器が小さい」という言葉が脳みそにへばりついて離れないだろう。

 この男子学生君にはお悔やみ申し上げるしかない。と共感してしまうのは、私が高校1年の時に付き合ったりんごちゃんから言われた「幻滅した」という言葉が脳みそにへばりついて離れなかった経験があるからである。当時は「げ、げ、げ、げんめつぅぅぅぅぅ」と頭の中でこだましたものだ。

 でも、「幻滅した」より「器が小さい」のほうが男には堪える。他人の不幸を見て私は「幻滅した」程度でよかったなと思う。

「幻滅したということは、ニシノさんへの期待が大きかったんですよ」と女子学生が解説してくれたけれど、実際そうなのだろう。私が「幻滅」の呪縛を脱出したのは、「確かに幻滅されても仕方ないよな。あの当時の僕は魅力がなかった」と認めた時だった。

 男子学生君が「確かにあのころは器が小さかった」と自分を客観視できるようになったら呪縛から解放されるに違いない。そして、そうなった時は器の大きな人間になっている。ガンバレ!