久しぶりに藤本義一さんを見た。20日付『毎日新聞』夕刊(東京本社版)の紙面である。

 ひがし東北大震災についての原稿注文に対して、終戦間際に米軍機に射殺された友人の話を書いたという。<災害で親しい人、大切な人を失った人たちに伝えたかった。人間、生きていくためには、生きることを教えてくれた人を思い出さなくてはいけません、と>

 そう言われれば、若くして亡くなった同級生がいる。最近忘れていたが、思い出した。私が生きていくために、あいつを思い出さなければ。いや、忘れてしまっては申し訳が立たない。