イタリア映画『ニューシネマパラダイス』には劇場版とその後話が追加された完全版の2作がある。インターネットで検索してみると、前者と後者はテーマが違うらしい。

 1989年にカンヌ国際映画祭審査員特別賞とアカデミー外国語映画賞を受賞したのは劇場版である。であれば見るべきは前者だ。ところが東京・高田馬場のTSUTAYAには後者しかなかった。

 その完全版は、功成り名遂げた映画監督が初恋の女性を30年間思い続けた話が中心になっている。人妻になっている彼女に映画監督はこう述懐する。。「どんなに君を探したか分からない。手紙を書き電話もした。でも返事はなかった。だから僕は逃げ出して村には戻らなかった。ずっと君を夢みてきた。時が流れて多くの女性に会ったがずっと君を求めてた。仕事では成功した。大成功はした。だがいつも何かが欠けていた」

 男にここまで思われる女性は本望だろう。一度言ってみたいセリフである。