今年のセンター試験の国語が従来に比べて平均点が昨年より17点も落ちた。その理由として、小林秀雄の文章が使われたからだろうと言われている=今日付『毎日新聞』朝刊26面(東京本社版)。

 小林秀雄の文章には私も苦しめられた。難解に書けばいいってもんじゃねぇぞと悪態をついたものだ。その小林秀雄が帰ってきたとすれば、実は私の予測が当たったことになる。

 大学の入試問題の出題者の年齢は恐らく私の前後の世代である。私が作問担当になればどうするか。昔読んだ参考書や問題集を引っ張り出してくるだろう。従って、私の世代が使った参考書や問題集が役に立つ。こう予測してきた。小林秀雄が登場するのは当たり前なのである。

 来年以降の出題が楽しみだ。