看護系学部のある大学は20年前の10倍に増えて、210校もある。看護師不足が慢性化していたので、文部科学省は看護系の認可を連発してきた成果である。

 看護師は今も引く手あまたで、私のお客さんに看護師が3人いるけれど、職場の変更など余裕のよっちゃんである。年齢が上がっても職場はある。

 普通の会社員ならこうはいかない。だから会社員は会社にしがみつかざるを得ない。

 一方しがみつく必要がない看護師は、自由自在に職場を渡り歩いてきた。しかし、である。20年前の10倍という数字から見えてくるのは、看護師も近い将来いす取りゲームになるということだ。

 女性ばかりの職場なので面倒なことが多く、看護師は渡り歩かざるを得なかった。しかしそうも言っていられない時代が来る。

 看護師が「国家資格」で食える時代はもう少しで終わる。今からサバイバルの準備をするほうがよさそうだ。