東京・渋谷で偶然目の前にいた。思わず笑ってしまった。政見放送で見たとおり、「スマイル!」とやってくれたからだ。

 伊藤忠本社前で演説するのを見たこともある。絶対に変な人だと思っていた。しかし選挙の供託金はバカにならないはずで、いったい資金はどうやって回しているのだろうと不思議に思っていた。こうした疑問が本書『何度踏みつけられても「最後に笑う人」になる88の絶対法則』(幻冬舎)を読むと氷解する。

 京都大の吉田寮でバンカラと反骨精神を育み、伊藤忠商事で40代後半までトップ営業マンとして働き、今や年商50億円企業の経営者なのである。
 
 はちゃめちゃぶりに圧倒される。そうか、ここまで行動しても許されるのかと目からウロコが落ちる。京大の先輩である大島渚監督の葬儀会場でマック赤坂さんが展開したパフォーマンス(瞬間芸?)は後世に残るだろう。すさまじいというか、人生にブレーキがない人だ。

 思えば、極真空手創始者の大山倍達や作家の日垣隆さん、先日亡くなった山崎豊子さんらもブレーキがない人なのだろう。

 私のような凡人はブレーキが最初から完全装備されていて、外そうとすると一苦労だ。しかし、マック赤坂さんらは最初からブレーキがないに違いない。「我が輩の辞書にブレーキの文字はない」人たちなのである。

 少なくとも私はこの本を読んでマック赤坂さんを見る目が変わった。