喪中はがきがを見て立ち尽くした。宮越壽夫さんが1月に74歳で亡くなっているのだ。

 20年前の週刊金曜日時代に大変お世話になったデスクの1人で、リベラルであることを私たち社員に身をもって教えてくれた人である。社員の羅針盤となり、労働組合の良心的支柱となり、大勢から慕われ、頼られ、信頼され、愛された。熱くて、温かくて、面倒見のいい人だったので、宮越さんの退社後も、私の退社後も、高円寺などの喫茶店でよくお話をうかがった。ご迷惑をおかけしたこともある。

 この10年くらい年賀状だけのお付き合いをしていたことを私は激しく悔やみ、ご無沙汰し続けてしまった自分を呪う。