キンキンが亡くなったことが注目されているが、私にとっては白川道さんが69歳で亡くなったことのほうが重大ニュースだ。

 恥ずかしながら『毎日新聞』の「人生相談」の回答者として白川さんを知った。回答に垣間見える白川さんの底の深さ(の闇)に私はシビレた。声を聞いたことは一度もないが、にもかかわらずドスのきいた白川さんの声が行間から立ちのぼるのだ。

 私など逆立ちして世界一周しても真似できない無頼だ。「無頼派」と呼ばれたようだが、「無頼」そのものである。こう言うほうが白川さんへの敬意になるだろう。

 うかつにも1冊も読んでいないので、とりあえずエッセイを3冊注文した。そのあと小説に入っていく。

 白川さんが恋愛について答えた文章がある。

 この年齢になって分かったことが一つあります。恋愛には正解などというものはなく、その恋愛が長く続くかどうかどうかというのは、相手の容姿や経済力、性格とかではなく、相性なのだ、ということです。(略)恋愛で一番大事なのは相性だと言いました。自然体の自分をさらせる相手が最上の恋愛相手です。

 白川さんの人生相談の回答を緊急出版すべし。