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 自分で言うのも何だが私は律儀なので今年に入ってから『サンデー毎日』を欠かさず買っている。左から右に4月19日号、4月26日号、そして今週の5月3日号を並べてみた。

 私が複数の本屋で見た限りでは、五木寛之さんが表紙になった先週号までは『週刊朝日』より大変よく売れていた。しかし、今週号の売れ行きは明らかに落ちている。

 大学ランキングの記事が載る『サンデー毎日』を習慣的に買う人は多い。しかしその記事が一段落すると売れ行きが落ちる。これは私が在籍したころと変わらない。

 写真に載せた3号とも表紙に「人生100年」の文字が出ている。51歳の私にはピンと来ない。60代の人もピンと来ないのではないか。となると読者は70〜80代ということか?  私が偉そうなことを言える立場も資格もないけれど、対象読者層よりずいぶん若い編集部が企画を立てることには少々無理がある。

 五木寛之さんと高村薫さんの対談は読み応えがあった。五木寛之さんの連載「ボケない名言」は私好みではある。「絆」に対して疑問を呈し、ペラペラと軽くしゃべる人間が実はいいと説き、これが本にまとまれば私は買う。

 しかし、金を払って読みたい記事が『サンデー毎日』にあるかと自問すると、私は「うーん」と苦悶してしまうのである。例えば今週号の「うまいコーヒーが飲みたくないですか」はコーヒー好きの私には中途半端な記事だった。愛川欽也さん逝去の記事も中途半端としか言いようがない。

 視聴率ひとケタ・・・NHK大河「花燃ゆ」の崖っぷち。こんな見出しをつけるのは天にツバするようなものだと編集部は誰も思わなかったのだろうか。記事がこれまた中途半端で、『サンデー』が崖から身を投げているに等しい。

 反省会をたっぷりやるべきだろう。その前に読者アンケートをしっかり取るべきだ。お客様の声に謙虚に耳を傾けるのはお客様相手の商売なら当たり前である。

 義理堅い私は買い続けるから『サンデー毎日』頑張れ!