赤坂真理さんがいいことを書いていた。
都市って本来、京都や大阪くらいのサイズ感。純粋な移動時間というのが東京に住んでいるとあり、それを受け入れて暮らしているけど、なんでこんなに移動しないといけないのかと、はっとわれに返る瞬間があります=『AERAの1000冊』(朝日新聞出版)
ここ2年ほど広島に毎月通っているので、身に染みて分かる。
古里徳島市は人口が二十数万人。たいていの用事は市内で済む。社会人の大半を過ごす東京と神奈川は人口が多いけれど、移動距離が長い。神奈川と東京、埼玉の3都県を移動する日があるし、都内を行ったり来たりする日もある。市内では用事が済まない。
私が好きな本屋の数は徳島市より南関東がはるかに多い。移動距離は長いけれど、本屋の数を考えると南関東がいい。
ここで広島市が浮上する。100万人都市の広島市は大きな本屋が数店あるし、市内中心部の商店街には活気がある。京都市や仙台市も100万人都市だ。これくらいの人口がある自治体は元気があるように感じる。移動距離はそれほど長くない。自転車で回れる範囲でたいていの用事が済む。
年をとったらどこで朽ちていこうかと考えるようになったのは、52歳という年齢のせいだ。スケルトンのエレベーターに乗って上がっていくにつれて視野が広がるように、年齢が上がると見える光景が増える。
ぐちゃぐちゃ言いながら1カ所に腰を落ち着けようと思わないのは、小学校を3校、中学校を2校それぞれ転校した“後遺症”かもしれない。
都市って本来、京都や大阪くらいのサイズ感。純粋な移動時間というのが東京に住んでいるとあり、それを受け入れて暮らしているけど、なんでこんなに移動しないといけないのかと、はっとわれに返る瞬間があります=『AERAの1000冊』(朝日新聞出版)
ここ2年ほど広島に毎月通っているので、身に染みて分かる。
古里徳島市は人口が二十数万人。たいていの用事は市内で済む。社会人の大半を過ごす東京と神奈川は人口が多いけれど、移動距離が長い。神奈川と東京、埼玉の3都県を移動する日があるし、都内を行ったり来たりする日もある。市内では用事が済まない。
私が好きな本屋の数は徳島市より南関東がはるかに多い。移動距離は長いけれど、本屋の数を考えると南関東がいい。
ここで広島市が浮上する。100万人都市の広島市は大きな本屋が数店あるし、市内中心部の商店街には活気がある。京都市や仙台市も100万人都市だ。これくらいの人口がある自治体は元気があるように感じる。移動距離はそれほど長くない。自転車で回れる範囲でたいていの用事が済む。
年をとったらどこで朽ちていこうかと考えるようになったのは、52歳という年齢のせいだ。スケルトンのエレベーターに乗って上がっていくにつれて視野が広がるように、年齢が上がると見える光景が増える。
ぐちゃぐちゃ言いながら1カ所に腰を落ち着けようと思わないのは、小学校を3校、中学校を2校それぞれ転校した“後遺症”かもしれない。