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 さて問題になった『生きるセンター漢字・小説語句』(駿台文庫)である。朝のワイドショーでは駿台文庫の「回収する」というコメントを伝えていたが、丸善広島店には面出しでどかーんと置いてあった。この際売ってしまうぞという決意のような商魂を感じたのは錯覚だろうか。

 こちらは前著『生きる漢字・語彙力』からずいぶんパワーアップした。エロ系をざっと挙げておく。

 彼女のなだらかなキュウリョウをうっとりと眺めた(8ページ)

 彼女がリズミカルにシめ付けてきた(43ページ)

 ゆっくり奥までソウニュウしてください(51ページ)

 左手を軽くソえてね(同)

 きみのエキスをチュウシュツして飲み干したい(53ページ)

 彼女のユルやかなラインが僕をほっとさせる(100ページ)

 敏感なところは強くシゲキしちゃだめよ(131ページ)

 脱いだもののにおいを嗅ぐシュウカン(132ページ)

 きゃしゃな脚は、見てるぶんにはいいけどな(149ページ)

 息をのんで女子の着替えを見つめる(162ページ)

 おどおどしながらも、言われたように握ってみる(164ページ)

 彼女はきまり悪そうに、少し汚しちゃって……と言った(233ページ)

 全体に例文が面白い。度が過ぎてしまったのが上記のようなエロ系の例文である。女性へのワンパターンな視線を感じてしまうのだが、私が感じすぎか。あふーん。

 含蓄のある例文はある。こういうのを増やしてほしかった。

 葬式にて坊主がコジンを「いい人」に仕立て上げる(10ページ)

 成績がいいだけでイリョウの道に進むとか意味不明(26ページ)

 スウコウな理念とか、うさんくせ(113ページ)

 筆者は藤田修一師の跡を継いだ霜栄先生である。これほど注目を集めたのだから、次作に期待したい。