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 共産主義者で人気脚本家が米ハリウッドを襲った赤狩りと戦った実話をもとにした映画、というだけで見る価値が私にはある。

 見ながら私は『週刊金曜日』時代の真鍋さんを思い出した。本多勝一社長兼編集長と私が戦った際、本多さんは社員全員を巻き込んだ。「自分を取るか西野を取るか」と迫ったのである。今振り返っても阿呆なことをやらかしたもんだと感心してしまう。

 さて、ワタシのせいで社内がギスギスしていたとき(笑い)のことである。ワタシと本多さんに関することで本多さんから見解を問われた編集部員の真鍋さんは「本多さんが自分は正しいと思っているのと同じくらい、私も自分が正しいと思っています」と本多さんの考えを否定した。

 踏み絵を迫られたときに全人格が出る。

 この映画には銃撃戦もセックスシーンも一切ない。それなのに魅了されたのは、泥水をすすりながらも戦い抜くトランボの生き方がかっこいいからだろう。