頭の回転が速くて、想像力豊かで、臨機応変な会話が交わせなければ長年の通訳業は務まらない。女性なら小悪魔的なやり取りもできるほうがいい。下ネタを放たれて機転を利かせた言葉を返せないようでは無粋でしかない。
どれも軽々とやってのけてきた筆者に私は大いに魅力を感じる。『パーネ・アモーレ』(田丸公美子・文春文庫)である。私が小学1年のころ大学生だったようだから、今のお年はえーっと。
私の数多い女友達の中で田丸さんに近い煥発さを備える女性は1人浮かぶかどうか。あの米原万里さんが親しいのだから田丸さんの力量が分かると言うものだ。
こういう女性を配偶者にできたら一生オモロいだろうなぁ。私が対等に対応できなくて切り捨てられるかもしれないけれど。