東京都内で大停電を引き起こした送電線ケーブル火災を見て、あらためて思う。ああまたかよ東京電力、と。

 この会社の人たちの一定数が仕事をしていない。そして会社全体を無責任風土が覆う。気楽な会社だなぁ。

 私がお付き合いしている中小企業経営者のほうがどれほど真剣に仕事をしていることか。社員数が多いと責任を感じる機会がないのかもしれないが、それにしても、である。

 東京電力の社員が「台風のときは全社員が出社して、街の電気を守っています」とか何とか言って胸を張っている記事だか広告だかを読んだことがある。台風のときに仕事をして平時に仕事をしていなかったのか。

「老朽化したケーブルをこのまま放置していると危ない」と誰かが気づいていたはずだし、上司に伝えた人もいたはずだが、そこで終わったのだろう。福島原発と同じ構造である。どうしようもない無責任な企業風土なのでもう期待しない。

 東京電力の責任を頬被して、ケーブル取り替えの費用を電気代値上げとして利用者に転嫁する前に、責任者を特定する努力をしてみようではないか。