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 完走記念にベトナム製の“琉球ガラス”のメダルをもらって、私の那覇マラソンは幕を閉じた。5時間38分。4月の徳島マラソンが6時間だったのでいちおう自己新である。

 亜熱帯地方のマラソン大会は私にとって意外が相次いだ。当日の那覇の最高気温は28度。以下思いつくままに。

・徳島マラソンは募集1万5000人。那覇マラソンは3万人

・徳島マラソンの記録(6時間で完走)を申告したので、那覇マラソンでは最後のグループに入れられた

・那覇マラソンはランナーが多すぎるうえ、最後のグループはゆっくり走る人が多く、ペースを上げることができない

・給水所が左側にしかないうえ、短いので、気づかず通り過ぎたり、気づいても遅かったことたびたび。徳島マラソンは給水所が長かったからこんなことはなかった

・本土言葉のランナーが「32回も開催しているのに、給水所が右側にないとは」と呆れている

・給水所には水しかない(涙)

・20キロ辺りまで快調

・11時ごろから日差しが強くなり、日焼けしていると感じる

・25キロ辺りから頭が鈍く重い感じ。あれ? 熱中症? まずいかも。慌てて帽子を脱いで頭に風を当てる

・給水所で水を含むと吐き出しそうになる。スポーツ飲料がほしい

・徳島マラソンは大塚工場のおかげで全ての給水所にポカリなどがあった。これが当たり前だと思っていた私は迂闊だった

・「自分が飲みたいときに飲めるようにしておくほうがいい」というアドバイスが耳に残り、エヌエヌ生命からもらったリストバンドに念のために小銭を1000円分入れておいたのが本当に役に立った。ひめゆりの塔の前の自販機でダイドーの冷たいスポーツ飲料を飲み、生き返る

・このアドバイスをしてくれたのは前日ビーンさんと訪ねた北谷町のフロントマンズカフェの平山さん。彼女のアドバイスに助けられた

・27キロ辺りで吐いているランナーがいた。脱水症状だ。顔をしかめて倒れているランナーなどもいた

・給水所で受け取ったコップはすべて頭からかぶって頭と体を冷やし続けた

・水だと思って頭からかぶったらスポーツ飲料。ああ、飲みたかった。目に入ってしみる。頭も顔もべたつく。以来、コップを取ったらひとくち飲んで確認することに

・30キロ辺りにあった日清のチキンラーメンスタンド。熱々のチキンラーメンと塩味の汁が最高にうまい。これで元気が出て最後までノンストップで走ることにつながったと感じる

・スポーツ飲料を再び自販機で買ったが、全く冷えていなかった。そのほうが体にはいいのかもしれない

・給水所のスポンジ。スポンジはあるのに水が足りなくなっているところがあり、参った

・アクエリアスを飲むことができたのは中間地点付近の琉球銀行応援ブースとどこかの子供が提供してくれたとき。感謝感激

・フロントマンズカフェの平山さんから「サーターアンダーギーやちんすこうをランナーに配る人がいるけど、唾液を一気に持って行かれる」とアドバイスをもらっていた。試してみたら実際そのとおりだった(笑い)

・沿道の応援は聞きしに勝るもので、ランナーと応援者に一体感がある

・ヤクルトを2回、ミカンの房を数回受け取った。ランナーにはヌチグスイ

・ゴール近くで女性ランナーから声をかけられた。「ずっと後ろをついて走りました。助かりました」だって。「ペースメーカーとしてお役に立てたのならうれしいです」と走りながら言葉を交わす。静岡から来たという

・エヌエヌ生命の「チャリティーランナー」として走ったのは誇りであった。完走したランナー1人につき1万円をエヌエヌ生命が沖縄県社会福祉協議会に寄付する仕組みだ。誰かの役に立つために走っているという矜持を持ちながら走ることができた。素晴らしい企業活動であることを繰り返し強調しておく

・主催者は熱中症対策をもっと重視するべきである。スポーツ飲料の用意は必須。スポンジの水が足りないのは笑えない

・顔と手足が日焼けした。日焼け止めは必要かもしれないが、沖縄の太陽相手に果たして役に立つかどうか

・大会前の体重は59キロ台。大会から1日後の体重は61.2キロ。なぜ太った?(苦笑い)