花粉症の薬をもらうために私は東京・品川の目医者に通っている。この時期混雑する耳鼻科にわざわざ行かなくても、目医者で処方箋を出してもらえるならそれでいい。

 もう何年も通っている。この春は3回目の通院だ。

 いきなり眼底検査である。そんなに毎月やる必用があるのか? わざと大きな声で看護師に聞く。

「前回もやったのに?」

 次に診察である。女医が言う。

「いま出している目薬はステロイドが入っているので、目に異常が出ないか調べる必要があるんです。目にかゆみがない場合はささなくていいです」

 たちまち疑問が浮かぶ。おいおい、去年もおととしもその前も、そんなこと言われなかったし、眼底検査もしなかったぞ。

「アレジオンを2カ月分出しておきますね」

 また疑問が浮かぶ。2カ月分出せるなら最初からなぜそうしない。

 この女医は先月私にセレスタミンを1日2回で60粒も処方しやがった。セレスタミンはステロイド配合で眠気を催す強烈な薬である。のんきな薬剤師が「1日に8回まで大丈夫です」とぬかしたが、お前が飲んで見ろよ。ワシは単なる花粉症だぞ。

 この女医は先月普通の目薬ヒアレインを処方し忘れた。

 どうしようもない目医者なのである。いつもたいてい空いているので、すぐに診察してもらえる。そこだけが魅力なのだが、ぼちぼち引き上げどきかもしれない。

 雇われ院長で、ネットで見ると評判が芳しくない。そのうち交代させられるだろう。イーストワンタワー内の目医者である。