土門拳賞を主催しているのは毎日新聞社である。その土門拳の一番弟子と二番弟子が土門拳との思い出を語る本を出したのは朝日新聞出版である。毎日新聞社は『カメラ毎日』があったが1985(昭和60)年に休刊、朝日新聞社は『アサヒカメラ』を今も刊行していて、そこでの連載が本書になった。毎日新聞社に体力がないから、浸食されまくっているの図だなぁ。

 写真教室をのぞいてみると初老(見た目65歳以上)の人がそれはそれは立派な一眼レフカメラを持っている。時間とお金に余裕がある世代なのだろう。こういう層を対象に『カメラ毎日』を復刊できないのはビジネスチャンスをものにできない零細企業の悲しさである。土門拳賞、朝日新聞社に譲ったら?