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 虚を突かれたというべきか今日疲れたというべきか。

 沖縄の未成年者たちが読谷村のチビチリガマを心霊スポットと見て肝試しに訪れ、ガマで自殺に追い込まれた人たちの遺品などを壊した。

 このチビチリガマには昭和の終わりごろ何度か入ったことがある。金城実さんが平和の像をガマのそばに建立して注目を集め、その像が壊されてまた話題になり、そのたびに私は当時住んでいた西原町から原付バイクで現地を訪ね、中に入って手を合わせた。

 米軍基地に関しては異論が飛び交う沖縄だが、沖縄戦は沖縄の通奏低音だと私はずっと言い続けてきた。それが心霊スポットで肝試しって。私の頭の中には全くない新鮮な視点ではある。

 あのチビチリガマで肝試しをする若者とあの知覧で集団自己啓発に励む人たちが私には重なって見える。戦争経験者がいなくなったら日本はまた戦争をするだろうと私は予測していて、戦争に至る過程での出来事がチビチリガマと知覧なのである。今後さらにこのような出来事が起きるだろう。

 例えば原爆ドームに巨大なビニール袋をかぶせて「コンドームだ!」と叫ぶ阿呆がいつ出てきても、ハワイの真珠湾で潜水してアリゾナから何か持ってきてヤフオクで売る阿呆がいつ出てきても、ペリリュー島でバーベキュー大会をする阿呆がいつ出てきても、私は驚かない。

 戦争をまた経験して出直せばいい。私は50代だから招集されることはない。チビチリガマの若者は肝試しで戦場に、知覧の集団自己啓発の人たちは気合いを入れて特攻機に乗って戦場に、それぞれ行けばいい。経験しないと分からない人たちは死ねば分かるだろう。