怪しげな本ばかり出しているサンマーク出版だからなぁと今日まで読まなかったのは大失敗だった。70分もあれば読み通すことができるけれど、睡眠についての真っ当な情報を得ることができる。研究に基づいた情報しか書いていない点で大変信頼できる。

 私は睡眠について試行錯誤してきたので、本書によって経験が裏付けされた。しかし、靴下は脱いだ方がいいと知り、素直な私は今冬から靴下を履いて寝るのをやめる。

 本書で私がオモロイなぁと思ったのは、<私が思うに、会議中の眠気は生理的な問題ではなく、多くの場合、会議の「運営法」の問題だ>という指摘である。発言者が決まっていて、ダラダラ続く発言を聞くだけなら出席者が眠くなって当たり前なのである。

 私が最も目を輝かせて参加した会議は『週刊金曜日』編集会議だった。本来謙虚な私が本多さんの企画に対して「社会的な意味がない」となど言い放ち、本多・元朝日論説主幹の連合艦隊は私のスキを突いてきてここぞとばかりにニシノ批判を展開し、という塩梅で、丁々発止の泥仕合死闘激闘が繰り広げられたから、私はいつも身構えて出席していた。当時30代前半。若かったからできたのだろう。

 会議で私が勝った日は高笑いして熟睡したが、惨敗した日は悔しくて悔しくて眠れず車で湘南や横浜をかっ飛ばした。事故を起こさずに済んでよかったなぁ。

 というわけで、話を戻すと、この本は買いである。睡眠を制する者は昼間を制し、昼間を制する者は睡眠を制することがよく分かるし、具体的なアドバイスはすぐに使える。

 とりあえず私は23時の就寝を目指すことにする。横浜マラソンが近づいてきたことだし。