間に合えばいいという話もあるが、できることなら忘れ物はしないほうがいい。私は仕事で使うビデオカメラを忘れたことに仕事先で気づいた。

 往復の時間を考え、何とか間に合うという結論を得て、駅に向かって走り出す。ふだんのランニングがこういうところで役に立つ。息を弾ませることなく電車に乗り込む。

 計算上は間に合うと分かっているものの電車が事故か何かで止まったらお陀仏だから気が気でなく、イライラし、往復にかかる時間をムダにしてしまう自分へのいまいましさに何度も舌打ちしてしまう。

 そういえば私の血を引く忘れん坊長男が小学生のころランドセルを玄関に置いたまま登校することがよくあり、そのたびに私は「お前何のために学校行っとんじゃ」と大笑いしたものだが、仕事での忘れ物は笑えない。

 思いがけない失敗はやむを得ないとあきらめがつく。しかし凡ミスは自分への怒りになって襲ってくる。

 猿でもできるという反省をしてみるしかない。