山尾さんがホテルで一夜を過ごした弁護士と親しいのは疑う余地がないけれど、もし万一何かの間違いで肉体関係に至っていない場合、それは私にとって何とも味気ないツマラナイ関係である。一線を超えていない男女など、私にはどうでもいい。私には積極的に支持する以前の問題で、どうでもよくなる。

 私の期待通りふたりが肉欲関係にあるのなら、私は山尾さんの今回の判断を激しく応援する。世間の批判や冷笑を浴びながら愛を守るために地獄を行く山尾さんの気迫を誰が否定できようか。

 ふたりが一線を超えているという前提があるからこそ山尾さんの判断は貴いのである。げすな質問に対して「お答えしない」と毅然と断る彼女の凜々しさよ。

 平成時代の終わりに燦然と輝く愛である。平成を代表する愛である。恋愛できない若者が増えているそうだが、山尾さんを見ならうがよい。これが愛なのである。

 世の中で婚外恋愛をしている人は数多いが、ここまで毅然と立つことができる人はほとんどいないのではないか。性的な妄想を含んだ冷笑を投げつけられても動じない山尾さんは女性の中の女性である。

 愛を知る人だけが山尾さんを応援できるので、世の中の大半が敵に回るのは仕方ない。世間体を気にする人に、世間の大半を敵に回す愛を育む経験も精神もない人に、山尾さんをあれこれあげつらう資格はないし、その言葉は空(くう)をさまようだけだ。

 自ら反みて縮くんば千万人と雖も吾往かん。孟子だって応援しているではないか。山尾さんの精神を私は徹底して支持する。熱い肉欲で燃え尽きてよし。