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 向田邦子さんが原稿を書いていたことで知られる(のか?)東京・有楽町の喫茶店ブリッヂはメニュー豊富で、コーヒーもまずまずうまい。お金を払う段に奥の調理場を見たら日本人ではない人が2人いた。意外と思った私が時代遅れなのだろう。どこもかしこも国際的になっているのだなぁ。

 向田邦子さんが原稿を書いていたとはいえ、もう何十年も前のことだから、当時と同じメニューではないだろうし、コーヒーの味も店の内装も変わっているだろう。そもそも『向田邦子ふたたび』(文春文庫)には「ブリッジ」と記されているから、経営者が変わって店名が「ブリッヂ」に変わったのかもしれない。

 この店はパンケーキの種類が豊富で、分量があり、味もいいから、値段は安くないけれど満足できる。また来てもいいなと思わせる数少ない喫茶店の1つである。

 このあと向田邦子さんが住んでいたマンションを探しに南青山5丁目に行ってみた。マンションはすぐに分かった。ここ、打ち合わせで1回来たことがある。「聡明な女は何たらかんたら」とかいう趣旨の似たような本をたくさん書いている馬面、いや面長の男(どうしても名前が思い出せない)の事務所がここにあった。

 マンションは近々建て替えるようで、今の12階建てが20階建てになる。8階分の部屋を売って建設費に充てるのだろう。場所がいいからできる方法である。

 向田邦子さんが暮らした光景が変わるんだなぁ。