鳴門教育大附属小(徳島大附属小)は入学試験がある。この入試に対して不公平だとか入試をやめろとか何とか、奇妙な批判が時々上がるらしい。ハテナと私は首をかしげるわけである。理由は3つある。

 1つめの理由は、国立大附属は教育研究機関という位置づけの教育組織なので、そこに行かなくてもどうということはない。不公平だとか入試をやめろとか言う人は恐らく全体像が見えていない。

 附属小に行かなくても難関大に行く人は大勢いる。私がよく挙げる例だが、沖縄の西原町という田舎にある県立西原高という進学校ではない高校から東京大に合格した生徒がいた。昭和の終わりのころの話である。当時私は西原高の裏のアパートに住んでいたのでまたげた記憶があるからよーく覚えている。

 優秀な生徒はどこにいても東大でもケンブリッジ大でも合格するのである。したがって附属小の入試に落ちても悲しむ必要は全くないし、附属小に入っても喜ぶほどのことではない。

 2つめの理由は、子供を慶応幼稚舎に合格させて本人は慶応大卒の父親(確か三井系の会社に勤めている人だった)に取材で言われたことだが、履歴書に書くのは高校と大学の名前だけだということだ。就職する際に鳴門教育大附属小だろうが徳島市立助任小だろうがどーでもいいというわけだ。

 附属小に落ちてもそのあと勉強すれば東大でもハーバードでも行くことができる。本人の試験頭がよくて努力を続けることができる子供なら誰でも。

 3つめの理由は、試験を廃止したらかえって不公平になるではないか。定員を超える応募があれば試験をせざるを得ないし、附属小が教育研究の対象として一定の学力の子供を求めているのなら試験をするしかない。

 附属小に行っても行かなくても実際どうでもいいというアタリマエの結論である。