罪刑法定主義だから麻生太郎財務相が言う「セクハラ罪という罪はない」は正しい。麻生さんを見ていて思い出したのがわれらが本多勝一さんである。朝日新聞編集委員として大活躍したついでに『殺す側の論理』とか『殺される側の論理』とか、いろんな本を書きまくった。

 その本多さんのお膝元『週刊金曜日』編集部でセクハラ騒ぎが起きた際、激しく責任追及するテンテキの私をにらみながら彼はこんなことを言った。

「アメリカでは女性に『きれいですね』と言ってもセクハラになるんだそうだ」

 麻生さんは1940年生まれ。本多さんは1931年生まれ。赤線の経験者かな。セクハラや女性に対する考え方や姿勢に関して、生まれ年や赤線体験などが影響している可能性があるのではないか。車は急に止まれないし、考え方は急に変えられんのよたぶん一部の人は。

 だからといってセクハラへの考え方が許容範囲と言うつもりはない。ましてや『殺される側の論理』なんてええかっこしいの本を出してしまった本多さんが被害者の立場に立たないなんて、そりゃ論理も倫理もクソもウンコも屁もないがな。

 私は麻生さんの口の歪みが前々から気になる。左右非対称の口はうそをついているのだと何かの本で読んだことがある。ストレス説もある。ふだんの麻生さんの口の形も歪んでいるとしたら老化なのだろうが。

 今月の課題図書『ジャーナリストの生理学』(講談社学術文庫)を訳した鹿島茂さん、テレビで見ると口がかなり不均衡である。あれはテレビ出演の緊張が原因かなと好意的に捉えてしまう私である。