IMG_2042

 私の子供たちの母親の生まれた集落が6月23日付『朝日新聞』朝刊be版の「みちものがたり」で紹介された。6・23に合わせた記事である。

 この記事で取り上げられた黄金森(くがにむい)には陸軍病院壕がある。ここでの阿鼻叫喚を元ひめゆり学徒の宮城喜久子さんから初めて聞いたのは30年も前に遡る。南風原文化センターなどには、足手まといになった負傷兵を軍医が殺した証言がいくつも残っている。住民をスパイ視して殺したり、避難壕を追い出したりした証言は腐るほど残っている。沖縄戦の話はこんなんばっかり。沖縄でこうなのだ。中国大陸で陸軍が中国人相手にどう振る舞ったか容易に想像できる。

 さて。

 黄金森には地元集落民の亀甲墓がある。私の子供たちのオジイとオバアもそこで眠っている。納骨というのか、そういうのを一族郎党が集まって儀式の手順に基づいてやった際私も一員として参加したのは貴重な経験になった。ビデオを回しておくべきだったと反省するのは罰当たりか。

 鬱蒼と生い茂る雑木の奥に亀甲墓があり、昼間のこととはいえ木の上からハブが落ちてくるのではないかなどと心配して本土の人間である私は落ち着くことができなかった。夜になったらハブの大宴会が亀甲墓の前で開かれていそうだった。そういう森に陸軍病院の壕があったのだ。ハブを心配する私の戯言など一顧だにされない状況だっただろう。

 記事には知り合いが2人登場しており、私の子供たちはその母親から沖縄のDNAを引き継いでいるだけに「記事をしっかり読め」とLINEで念を押した。

 既読スルー。ま、こんなもんか。