マルクス『資本論』の難しさは文章の屈折ぶりと単語の抽象性にある。「要するにこれを具体的に言えばどういうこっちゃ」といちいち何か思い当たるものに置き換えて読み進めなければ合点がいかないので、手間がかかることかかること。

 そんな私に援軍が。池上彰さんが実際に高校生に語ったことを原稿化した本書である。かみ砕いた語りなので大変分かりやすい。本書を読んでから『資本論』に入ればすんなり読み進むことができる、かも。

 池上さんは確か慶應経済。大学時代にかじったことがあるようだが、この仕事のために初めて最初から最後まで読み通したらしい。この姿勢、見ならわなければ。