
というわけで、ここから本題である。
世界報道写真展2018である。大賞を取ったのは火だるまになった人の写真である。説明は「ベネズエラのカラカスで、ニコラス・マドゥロ大統領への抗議行動中に機動隊との激しい衝突が起こり、火だるまになるでも参加者」。
ほー。すごいシャッターチャンスだ。
しかし、実際はちょっと違う。デモ参加者が国家警備隊に投石や放火で対抗し、どういうわけかオートバイの燃料タンクが爆発して、その火がデモ参加者の着衣に引火したのである。実際一連の流れの組み写真と説明文も会場に展示されている。
激しい衝突で起きたというより、デモ参加者の投石や放火が原因の可能性が高いのではないか。だとしたら写真は迫力があるけれど、ちょっと締まらない。