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 落ちこぼれた算数・数学に対してフクザツな思いが私にはあるので、ここでまとめておこう。早稲田大の政治経済学部が入試科目に数学を必須科目にするそうな。このことを論評した3人の大学教授らは3人とも賛成していた=7月27日付『毎日新聞』朝刊(東京本社版)オピニオン面。

 当の政経学部学部長が必要性を主張するのは当たり前。数学が嫌いな私でも名前を存じ上げている岡部恒治・埼玉大名誉教授の<そもそも必修科目の数学1・Aなのに、入試にないからといって勉強してこないのがおかしい>はごもっとも。しかし<数学を避けて入学して経済学を学ぶなんて、絶対に無理だから>というなら、政経学部の政治学科と経済学科、国際政治経済学科のうち、政治学科は課さなくていいのではないか? どや!

 30年以上前から商学部は社会だったか国語だったかの代わりに数学で受験できる。数学で受験して入ったタテイシは「数学は簡単なので有利だった」と笑っていた。私立文系を受験する生徒は数学が苦手なのが多いはずで、だからこそ数学の試験問題は易しめなのかもしれない。と分かったとしても、私は数学で受験しなかったのは間違いない。なぜなら苦手意識がずーっとあったから。

 私はなぜ算数・数学が苦手なのだろう。そこが知りたくて、実は自分の子供で実験した。自分の子供なら失敗しても私の責任で済む。

 理数系ができるほうが絶対にいい。落ちこぼれたら私立文系に切り替えればいい。そう思ったので、子供3人を理系にけしかけてみたのである。その結果、3人とも理系に進んだ。1人(1浪)は数2・Bまで、残り2人(2浪)は数3・Cまでやった。

 これはどういうことなのか。やればできるのか? ということは私はやらなかったということなのか?

 私は高1の春から夏ごろにかけて本屋で数学の参考書を買い漁った。授業についていけなくなってきたので焦ったのである。寺田の『数学の鉄則』など片っ端から買って、最初の10ページくらいまで読んでは「何か違うなぁ」と別の参考書に手を伸ばした。こういう右往左往ではなく、何でもいいから1冊決めて、それをきっちり仕上げればよかったのか? 未だに分からない。

 以上、どうすれば数学ができるようになるのか分からないというお粗末な結論である。何のこっちゃだな。

 次は政経学部で数学必須になる影響を予言しておこう。

 これは簡単な話で、政経学部の受験者数が減る。受験料収入が減るので、大学経営には打撃だ。慶應大のようには寄付金が集まらない早稲田大は、そういうソロバンをはじくことができていないのではないか。算数・数学が苦手なのは当の政経学部なのかもしれない。