衆院議員の杉田水脈さんが「全体を読んでほしい」と言っているので、掲載誌『新潮45』を読んだ。ざっと原稿用紙5枚分くらいの文章である。

 なるほどと思わせることも書いている。しかし、問題になっているところはどう読んでも人倫にもとる。国会議員が人間を生産性で語ることの愚劣さに気づかず得々と語っており、莫迦につける薬はない。次回から落選していただこう。いやいや、落選させるまでもない。こんな差別主義者をまさか天下の自由民主党が公認するわけがない。

 性的少数者を税金で支援することを杉田さんは批判していて、どういう意味かと思って文脈をたどったら、性的少数者のために地方自治体が条例などを変えるとなれば公務員らの手がかかることを言っているのだった。

 地方議員が議論し、公務員も関わるから人件費がかかるし、新条例ができたら自治体内に資料を配付することになるだろうし、住民向けの広報にも載せるだろうから、そういう印刷費がかかる、ということか。

 これに一体どれほどの費用がかかるというのか。国会議員のくせに防衛費が見えてないのか。日本の人口は減っていくのに参院議員の定数を6増やした、つまり税金で参院議員を6人も支援することはおかしいと思わないのか。

 あまり言いたくないけれど、誰も指摘していない(下品な言葉を使いたくない)ようなので敢えて私が指摘しておこう。どうしようもなく頭が悪い。何でこんなのが国会議員をやってんだ? 保守の恥である。保守は怒らないのか?