全く知らない人からフェイスブックで友達申請が来た。とりあえず承認したところ、「共有の共通の友人が多いので申請させて頂きました」と丁寧である。

 数日後に「西野さんが素晴らしいお仕事をされている方という事で、西野さんを顧問登録の候補者としてご紹介したいのですが、如何ですか?」「登録して頂けば良いオファーがある可能性もありますし、私も知人に協力してあげたいのですが如何でしょうか?」と言ってきた。

 その知人のために私にサクラになれと言っているのと同じやんけ。

 フェイスブックで商売する人が増えてくるのは自然の流れだし、こういうのもアリだろう。しかし、(1)会ったこともない人からの、(2)見え透いた申し出、はあかん。ほかの人は騙せてもワシを騙すのは100年早い。手間暇を惜しむことができるのがインターネットの良さだが、今回は浅さが丸見えになってしまった。

 ここに具体的にさらしてもいいのだが、武士の情け、その男の出身大学を見たら車谷長吉さんの後輩に当たるので、今回だけは見逃したる。

「知人に協力してあげたい」というところに私は引っかかった。大変率直な申し出であり、悪人ではないのだろうが、知人に協力したいならそこでただ働きしたらよろし。