大学4年のとき、就職先として浮かんだのは朝日新聞社と吉本興業だった。親に伝えたもんね。朝日受験の勉強に追われて吉本興業を受けるのをすっかり忘れてしまったが、思えば小学生のころから親近感を持っていた。入社していたらお笑い芸人のマネジメントをしているうちに「ワシも芸人になる。新喜劇に出たい」と芸人修行に走った可能性がある。

 さて、そんな吉本興業の社長の会見での最重要点は、宮迫さんらから実はお金を受け取っていたと白状されて「現場も含めて我々がパニックになった」という発言だろう。なぜパニックになったかということコンプライアンスに引っかかるからである。何か国の事業を引き受けているようだから、最悪それが打ち切られたり違約金を求められたり、銀行との取引停止になったりするのではないかと経営陣がパニックになった、と私は見る。

 よく言えば吉本興業の存亡に関わる事態であり、悪く言えば経営陣の保身である。しかしさすがに本音すぎたのか社長は会見でそこまでは明かせなかった、というのが私の解釈である。