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 『風流夢譚』事件のときの編集者だった京谷さんとお付き合いがあり、晩年にいただいた年賀状が忘れられないというか私の指針の1つになっている。京谷さんは昔の本を読んでいますとお書きになっていた。

 新しい本ではなくかつて読んだ本を読み返す――。ここが1つの転換点になるのだろう。

 新刊が普通に手に入るのに安いという理由で古本を買うのはあまりにもケチくさく、しみったれている。興味があるのに新刊本を買うのを見送ったら私の目はもはや未来を見ていないというか、私の晩年になりそうだ。

 いずれ私はかつて読んだ本に戻るのだろう。そのときが来るのを無理に遅らせることもないけれど、読みたい本が多い。お金ないのに買ってしまう。