元日の楽しみはこれ。
【ゴーンさん編】
ゴーンさんのニュースが各紙の元日紙面(全国紙は東京本社版の13から14版)を制覇したのは面白みに欠けた。見出し別に分けてみた。下に行くほどゴーンさん擁護が強まる。
・ゴーン被告、レバノンに逃亡=朝日新聞
・ゴーン被告、レバノン逃亡=毎日新聞、産経新聞
・ゴーン被告、海外逃亡=東京新聞
・ゴーン前会長海外逃亡=神奈川新聞
・ゴーン元会長、無断出国=日本経済新聞
ちなみにNHKは「ゴーン元会長出国」だった。
新聞業界では「前」と「元」を使い分ける。『神奈川』が「前会長」と打ったのは何かの勘違いか?
【独自ダネ編】
・「日米で月面着陸」NASA長官が提案=毎日1面肩
夢がある話だが、日本から金を取ろうということだな。
・「国会議員5人に現金」 IR汚職 中国企業側が供述=朝日1面頭
政治家とカネの醜聞。疑獄が始まった。
・中国製機器制限へ新法 5Gなど ファーウェイ念頭=読売1面肩
そこまでやる必要がある証拠を政府は持っているということか。
・銀座の高架道路廃止へ 30年にも 跡地に空中公園=東京1面頭
【注目編】
多和田葉子さんに朝日賞。
次のノーベル文学賞を狙う多和田さんに朝日が先に授与しておいたと私は見る。
毎日芸術賞特別賞に今野勉さん。NHK「宮沢賢治 銀河への旅」演出などで。
NHKで放送されたこの番組を私はたまたま見た。宮沢賢治が密かに抱えてきた苦しみを追究した結果、見えたもの。私はため息が出た。
【西野賞特別お笑い賞】
産経1面で論説委員長が「政権長きゆえに尊からず」と珍しい見出しの記事を書いたのでチラッと見たら「6年も参拝しないのは…」だって。そこかよ!
【西野賞大賞】
朝日の神奈川面の連載(なのか?)「ともに」の記事。最首悟先生夫妻と星子さんを取り上げた。見出しは「頼り頼られ生きてゆく」。今こそこの地点からの発信が重要だ。繰り返し繰り返し、手を変え品を変えてこういう記事を出していくのは朝日ならでは。
日経が「逆境の資本主義」という連載を始めた。大所高所から資本主義に焦点を当てるしかないのだろうが、ツマラナイな。朝日は「志エコノミー」という切り口の面白い連載を始めた。ブレディみかこさんと福岡賢一先生の対談も読ませた。朝日は本紙のこういう気骨が地域面の記事にも及ぶのだろう。