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 私は『朝日新聞』の「多事奏論」のファンである。しかし2月22日付朝刊(東京本社版)の「隠される情報 声をあげなければウソは続く」はいただけない。編集委員・吉岡桂子さんのイイタイコトに賛成だし、全く異論はない。

 ところが、である。《私は声をあげるひとりでありたい》という結びの一文は最低だと言わざるを得ない。

 私の分類では「決意表明」に入る。この手の決意表明は特に報道業界で時々見かける奇妙な鼻息である。

 それ、あなたの仕事でしょ。《声をあげる》のは、会社からお金をもらってやっている仕事でしょ。やって当たり前でしょ。

 駆け出しの記者が「記者の使命」とか何とか息んで書く気持ちは分からないではない。しかし業界の外から一読者として読むと異様なのである。「それ、あんたの仕事やんけ」と言いたくなるのである。

 この手の決意表明は取り扱い要注意だと各社の新聞用語集に載せておくほうがいいね。