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 あした3月11日に石牟礼道子さんの『苦海浄土』を読み始める。すでに露払いとして『評伝 石牟礼道子』(米本浩二・新潮文庫)を読んである。でも、これ1冊だけでは途中で息切れしそうなのでカンフルとしての『不知火のほとりで』(米本浩二・毎日新聞出版)も用意した。あとはおそるおそる1ページ目を開くだけだ。

 3月11日は2011年に東北を中心とした大震災が起きた日である。と同時に石牟礼道子さんの誕生日なのだった。石牟礼さんは1927(昭和2)年の、3月11日の生まれなのである。このことはたまたま数週間前に『評伝 石牟礼道子』で知り、『苦海浄土』を読み始めるなら3月11日しかないと決めたのだった。

“水泳”の前の“準備体操”が長すぎたような気がしないでもないが、こうでもしなければ途中で力尽きて溺れそうだし、積ん読本から『苦海浄土』を抜き出すことはできなかった。

 あしたは1行でも10行でも読めばいい。まずは一歩を。この小説が東北と「加勢」でつながりうると思う。