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 東大の偏差値より地方の国公立大医学部の医学部の偏差値が高いというのは何か間違っている。私の大学時代、地方の国公立大医学部より東大京大などの偏差値が高かった。真っ当な時代だったと思う。

 いま医学部を目指す学生は、医者になって楽をしたいという志望動機が多いように見える。そういう連中に健康や命を預けたくない。

 私立大学を含めて医学部で人を育てるために莫大な税金が投入される。国民の支えと期待を託される仕事なのである。そういう点で医者は全員公務員であっていいと私はかねてから思ってきた。日本医師会が猛反発するだろうが、医療は公務に近い。従って医者は公務員でいい。いま自由診療で儲けている医者はその大半に課税していい。

 例えば年収800万円くらい。あるいは1000万円。これ以上は全部税金で持って行かれる仕組みでいい。首都圏在住者は公務員の官舎をあてがう程度の余禄を与えよう。

 そうなったとき、それでも医学部を目指す、医者を目指す、という人が必ず一定数いるはずで、そういう人に健康と命を預けたい。

『アエラ』3月2日号の特集は、「時給換算で100円くらいで働いている体感」や「24時間365日勤務、48時間連続勤務は当たり前です」「重労働」「嫌な思いをすることも多く、給料に見合っていない」などの医者の声が載っていて、こういう声がもっと広がるべきだな。

 何度か書いていることだが、米ドラマ『ER』の第1シーズン第1話は象徴的なテーマだった。すなわちグリーン先生がお金も時間もたっぷりの病院への転職をやめ、薄給で仕事に追われる病院に残る話である。

 そういう人が信頼を得るのは医者に限らない。