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 岩手と北海道を最大30メートル級の津波が襲うという。

 それを報じた21日付『毎日新聞』夕刊(東京本社版)1面の図がこの写真だ。大変なことである。逃げようがない。巨大な防波堤を作ってきたが、役に立つとは思えない。

 もっと分からないのは住民の不安を煽るとして岩手県の浸水想定水域を内閣府が明かさなかったことだ。岩手県が「明かさないで」と頼んだのではないか。どっちでもいいが、住民の生命を無視した情報非公開である。誰が非公開の責任者なのかはっきりさせてもらおう。

 津波で大きな被害を受けた地域の人が復興に向けて地元で一生懸命にやっているので言えなかったが、これはもう言うしかない。そこに住むな、と。引っ越せ、と。あんたが死ぬのは勝手だが、子供や孫を死なせていいのか、と。

 私が言ったところで何の効果もない。法律を整備して、財産を保障して、引っ越しさせる旗振りを担うのが行政の役割である。

 大きな津波を引き起こす巨大地震の発生頻度は低いが切迫状況にあるという。もたもたするな。住民の生命や大切な人の生命を守るのなら、それしかない。

 巨大な防波堤はそもそも建設すべきではなかった。イソップの「牛とカエル」を自然相手にやることの愚かさと無駄遣いに、いい加減気づけ。

 巨大地震の発生が切迫していて30メートル級の津波の可能性が公開されても、行政の引っ越し支援があっても、それでもその該当地にとどまり、実際に亡くなったとしても、今度は誰も悲しまない。しかし、そんなことがあってはいけない。同じ人間として、これは言い続けなければならない。