NHKののど自慢でご老人が出てくる場面。まだ前奏なのに歌い出し、演奏を無視して歌い続け、鐘がカーン。「わははは」と笑っていた私がよりによって。

 先日ズームを使った1時間ほどの会議に参加した。参加者は10人弱。もうすぐ会議が終わるというところで、若者が話しているのに私が割り込んでその若者に向けて話し始め、「あれれ若者がしゃべっているのに何でワシは話し出したんだよ」と思ったものの止めることができず、つまり2人が同時に話している状態になり、すぐに若者が話すのをやめ、私が最後まで話しきった――というおぞましい(自分で言うな)出来事を起こしてしまった。

 どうしても彼に伝えたいことがあったとはいえ、呼吸というのか間合いというのか、それを無視したのはどうしてなのか。ズームの会議は参加者の空気が分かりにくいと主張したいほか、冒頭に書いたのど自慢のお年寄りの気持ちが初めて分かったと自信を持って言う。原因は私の脳の老化だ、ろうか。ズームが怖い。