
椅子にも床にも座らない。拍手し、声を上げ(さすがに「くわたー!」とは叫ばなかったが)、手拍子を取り、踊り、笑い、汗まみれの2時間が過ぎた。サザンオールスターズの無人ライブである。これをオンラインで見ることができるのだから、インターネットを開発した米国に感謝しなければならない。
同じサザンファンのトモちゃんとの会話。
私「見た?」
トモちゃん「見た!」
「よかったよねぇ」
「最高だった」
「特にエンディング。ドライバーの名前まで出たでしょ」
「そうそう」
「お! よく見てるね。桑田佳祐のアイデアではないかもしれないけど」
「でも彼はいつもファンとスタッフにありがとうって言ってるでしょ」
「あ、そうか」
私も彼女もライブの終わり方に驚いたのだった。関係者の名前がそれこそ機材搬入の運転手の名前まで流れたのである。桑田佳祐の案なのかアミューズの案なのか分からないが、ほおーと感心させられた。終わり方で大好きなのは映画『アメリカンフラフィティ』だが、それに勝るとも劣らない。オンラインだからこそできた見せ方であり、今回のライブ最大の見せ場であった。
グッズが届くのは8月下旬とずいぶん先だが、誇りを持って使うことになりそうだ。