マスクが嫌いだし右に倣うのがいやなので必要な場所以外ではマスクをしない私は、同じようにマスクをしていない人を見かけると同類かなと一瞬期待してしまうのだが、先日見たテレビではその大半が「マスクを忘れた」と言っていた。なーんだ。

 そんなある日のこと。東京・品川の人通りの少ない通りをマスクを手にぶら下げて歩いていたところ、私を追い抜いていった女性も同じようにマスクを手にぶら下げていた。「マスクは持ってますよ。忘れたわけではありません。でも、ここでは必要ないでしょ」と主張するかのように。

「僕ら、気が合うと思いませんか」

 追いかけていって声をかけようと思ったが、変質者に思われたくないので我慢した。 

 以上前置き。

 それにしても、だ。今のマスク状況でいいのだろうか。

 アベノマスクなどアリバイとしてしか使えないのに、総理大臣が率先してつけているものだからだろう、厚生労働省は「ガーゼや布のマスクは効果がない」と言わない。車に一人乗っている人が律儀にマスクをつけていたり、四方八方に人がいない場所でマスクをつけているこれまた律儀な人がいたりして、熱中症で倒れる人が出てくるまで「王様は裸だ」と誰も言わないのだろうなぁ。

 筋の通らないデタラメな状況がいつまで続くのだろう。国を憂えるのは時間の無駄なので、マスクを手に持って歩く女性を今度見かけたら声をかけてみよう。話が合いそうな気がする(笑い)。