突然の(というのは当たり前だが)緊急地震速報が携帯からパソコンから、そして地域の防災無線から流れ、さすがに身構えた。地震の一撃目を覚悟しながら、いろいろなことを考えた。

「自宅にいるから大地震が来ても何とかなる。これは運がいい」

「揺れて落ちたり飛び出したりするものの中で今優先して押さえるべきものは何かあるか? 本? 落ちたり山が崩れたりしても本は壊れないから放っておく。食器棚から食器が飛び出て割れても片付けが面倒なだけで安物だから実害はないに等しい」

「大津波が襲ってきたら屋上に逃げればいい」

「ノートパソコンが立ち机から落ちたら大変だ。よし、パソコンを手に持とう」

「停電しても非常灯や乾電池はすでに準備済みだから問題ない」

「非常食がちょっと少ないなぁ。しまったなぁ」

「トイレットペーパーは1年以上持つ計算だからOK」

「イワタニのガスボンベが1本しか残っていない。買っておくべきだった」

 揺れなかったのは幸いだった。気象庁は今回のような失敗を気にせず、どんどん緊急地震速報を出してほしい。私のように身構えた人にとっていい訓練になったはずだし、「あれをやっておくべきだった」に気づかせられたのが実によかった。