順番に読むつもりだったので1巻『古事記』と2巻『口訳万葉集/百人一首/新々百人一首』と読み進めたが、そのあと26〜28巻の『近現代作家集』機銑靴鉾瑤鵑澄6畍渋紊瞭本の小説家の作品を少しでも広く読むことを優先したのである。今回の『近現代作家集掘戮眸鷯錣北滅鬚ぁ

 野呂邦暢さんの『鳥たちの河口』は新潮文庫『日本文学100年の名作』第6巻ですでに読んでいた。主人公に重なるところがあり身につまされた。こういうところが文学なのだろう。新潮文庫ばかりか池澤夏樹さんも選んだということは名作の中の名作なのだなぁ。

 池澤夏樹さの『連夜』は沖縄が舞台である。勝手知ったる地名がいくつも出てきて、行ったことのある店も出てきて、フクザツに懐かしい(笑い)。

 円城塔さんの作品だけは難渋した。表現の枠を超えたのだろうが、常識人間の私はついていけなかった。

 さて、この次は何巻を読むか。3巻『竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記』に大きく戻るか、15巻『谷崎潤一郎』辺りの近現代作家をふらふらするか。そもそも私が生きているうちに全巻読み終えることができるのかという疑問と危機感を抱えつつ、先を急ぎたいのだがここに来て迷っている。

 
 収録作品は次のとおり。

内田百 日没閉門
野呂邦暢 鳥たちの河口
幸田文 「崩れ」(抄)
富岡多惠子 動物の葬禮
村上春樹 午後の最後の芝生
鶴見俊輔 イシが伝えてくれたこと
池澤夏樹 連夜
津島佑子 鳥の涙
筒井康隆 魚籃観音記
河野多惠子 半所有者
堀江敏幸 スタンス・ドット
向井豊昭 ゴドーを尋ねながら
金井美恵子 『月』について、
稲葉真弓 桟橋
多和田葉子 雪の練習生(抄)
川上弘美 神様/神様2011
川上未映子 三月の毛糸
円城塔 The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire